漂う花は、還り咲く


「さっきのコンビニのお金、海月の財布から払ってもらっちゃったの。千隼、ありがとう。」


海月の共同財布。

つまりそれは、千隼が稼いでくれたお金ってこと。


「これが俺の役目だから。」


クールに言っているけど、耳が少し赤いよ。


くすっと笑うと、千隼はぷいっと横を向いてしまった。


…からかいすぎちゃった


「六花ー!おやつ食べようぜ!」


晴に呼ばれて広場に行くと、買ってきたお菓子をみんなで広げていた。


「お前ら、ポテチはコンソメでよかったか?」


「俺、コンソメが一番好きっす」
「俺もっす」
「俺も今日からコンソメ派になりましたっす」


特大サイズを買ってたのは、下っぱさんたちに配るためだったんだね。

豪快に広げられたお菓子に群がる男たち。


───こうして見るとただの仲良し集団みたい。

でも本気を出せば、さっきの晴みたいにみんな強いんだ。


「あ、六花さん!」

「六花でいいってばー」


手招きされるまま近づくと、わらわらと取り囲まれた。


みんな、背が高くて筋肉質で、迫力がすごい。


でもこうして普通に話せているのは、晴が楽しそうだから。


晴が心を許してるなら私も大丈夫って思える。


───昨日会ったばかりなのに、不思議だな。



「六花さん!」

「……」

「六花さん!!」

「……」


「…六花ちゃん」

「なぁに?」


ふん、よろしい。


「六花って……めんど」


めんど…?今、めんどって言った!?