漂う花は、還り咲く


ゲームで盛り上がったあと、

「よし、ちょっとおやつ買いに行くか!」と晴が立ち上がった。

「行ってらっしゃいー」
「気をつけろよ」

凛月と千隼に見送られて、私たち4人は近くのコンビニへ向かう。

たまり場から意外と近くて、わいわい喋りながら歩けばすぐだった。

店内ではそれぞれ好きなお菓子や飲み物を選びながら、カゴに商品をどんどん入れていく。

「結翔、これ好きなんだ」
「うん、いつもこれ買ってるんだ」

結翔、案外甘党なんだ。

伊織は独特なお菓子ばっかり。

晴は体に悪そうなジャンキーなお菓子。

ここでも個性が出るんだなーなんて思いながら、私もいくつかカゴに入れた。

レジを済ませ、たまり場へ戻ろうとしたその時――

角を曲がると、数人のガラの悪い男たちが道を塞いでる。

「おい、お前今俺のこと睨んだだろ」

嫌な予感的中。

横を通るとき、背の低い晴が絡まれた。

リーダー格の男が鋭い目つきで私たちを見下ろす。

隣にいた結翔がすっと前に出て、私を背中で隠してくれた。

「あ?んだてめぇら」

晴が、聞いたことのないような低い声を出す。

その瞬間、周りの空気がピリッと張り詰める。

だが、晴は落ち着いていて、伊織もすぐ隣で睨みをきかせている。

一瞬の間のあと、リーダーが先に手を出そうとしたその瞬間――