漂う花は、還り咲く


「あ、六花じゃん」
「結翔さん、おつかれっす」
「やっほー六花」

昨日の帰り際、少しだけお話ししたみんなが声をかけてくれる。

嬉しいな。

ひとつひとつに言葉を返しながら、結翔の後を追う。

幹部室の扉を開けると、昨日と同じ光景が広がっていた。


いち早くこっちに気づく伊織。
ソファでゲームをする晴。
雑誌を読む千隼。
寝てるのか起きてるのか分からない凛月。


「あ、きた」
「六花だ!」
「おつかれさま」
「……」



ソファに腰掛けると、伊織がココアを持ってきてくれた。

「ありがとう〜」

これ、美味しい…!

冷たいココアとか初めて飲んだけど、こんなに美味しいんだ…


「筋肉痛どう?」

「まじ痛い。体育地獄だった。」

「どんまーい」

ニヤニヤと馬鹿にしたように煽ってくる伊織。むかつく。


「六花、ゲームしようぜ!」

「やるー!」


晴の隣りに座ると、見覚えのあるコントローラーを渡された。

テレビに繋がれたゲームを見て、心が燃える。

得意なやつじゃん!


「操作分かる?」

「分かる」


キャラもコースも、全部私に選ばせてくれた。

好きなキャラ、慣れたコース。

ショートカットも、カーブの裏技も、全部知ってる。