漂う花は、還り咲く

少しして、熱気が落ち着き始めてきた頃。


私は、まだ少しふらつく足取りのまま、5人に付き添われて幹部室に戻ってきた。

広場では、下っぱさんたちがいっぱい話しかけてくれて、褒めてくれて…

海月のあたたかさを感じた。


深く沈み込むソファに体を預けると、ようやく全身の力が抜ける。

まだ呼吸は浅いし、汗も引いていない。

「おつかれ、六花」

結翔がペットボトルを差し出してくれた。

「生き返る〜」

ごくごくと音を立てて、夢中で喉に流し込む。


「しんどかった?」

伊織からタオルを受け取る。

「うん。でも、認めてもらえて嬉しかった。」

掠れた声だったけど、私の嘘偽りない答え。


「ちゃんと今夜分析するから。明日楽しみにしてて。」

スマホで撮った映像をスクロールしながら、千隼がメガネをかける。

「お、お手柔らかに…」

ぼそりと呟くと、みんなの間に笑いが広がった。


「やったー!六花、明日も来るんだ!」

晴がぴょんと飛び跳ねる。

…かわいい。


「疲れただろ。今日はゆっくり休め。」

息一つ乱していない凛月が、静かに言う。


私はこんなにも疲れ果てているのに、何事もないような顔をして、最後は手加減までしてきたその余裕が───ムカつく。


「なんだ、六花。言いたいことあるなら言ってみろ」

イラつきを目で訴えれば、その一瞬を見逃さずに詰め寄られる。