「・・・ってことで寝よ?子守歌いる?」
「いらない・・・です」
「ん?」
「っ、いらないよ・・・」
こわいです、総長様、目がすごくこわいです。
暗いのにこのこわさって、今が夜でよかったです。
電気も薄暗いし・・・でも1つ言うとしたら、もっと電気弱くしていいですよ。
「ずっと縫ちゃんのこと見てたいからね。あ、でも寝れない?」
「いや・・・大丈夫、だよ」
ぜんっぜん大丈夫じゃないですぅ!
あとやっぱりエスパーすぎますよ。
「おやすみのキスは?メイドさん」
「い、いやいや、メイドごときの私がご主人様に触れるなんて、そんな恐れ多い~」
どんな環境で育ってきたら、この年になって、おやすみのキスを求めるんですか坊ちゃん(ご主人様から坊ちゃんにランクダウン)!
「そもそも、前まではなかったんでしょう?」
「そうだけど・・・もう縫ちゃんのこと見つけちゃったから」
「どういうこと・・・」
力なく訊き返すも、目の前にあるのは、美しい笑みのみ。
「・・・どこにすればいいの?」
「どこでもいいよ」
「・・・」
ちょっと待って。
『夜ご飯なにがいい?』
『なんでもいいよ』
『なんでもいいが一番困るの』
まぁ、これはよくわかる。
亡きお母さん、ごめんね。
でも
『キスどこがいい?』
『どこでもいいよ』
・・・これも、一番困るとは思ってもいなかった。
「え、えーっと・・・」
ど、どうしよう。
私の家でもおやすみのキスなんてなかったし、どうやればいいのわからない。
おやすみのキス・・・?
・・・あ、そうだ、海外映画!
いつもおやすみのキスしてたはず。
だとしたら・・・。
少しだけ身を起こし、朱羅の顔に、自分の顔を近づける。
そのまま勢いで、両頬に1回ずつキスをし、私はすぐに朱羅に背を向けて、ベッドに潜り込んだ。
「・・・縫ちゃん、こっち向いて」
「やだ・・・!」
「縫ちゃん?」
ご、ご主人様モードだ・・・。
これに逆らってはいけないと、渋々寝返りを打ち、朱羅のほうに顔を向けると。
「・・・っ」
その瞬間に朱羅の顔が近づいてきて・・・。
「可愛いね、縫ちゃん」
額に、瞼に、頬に、鼻先に、顎に、首筋に。
まるで恋人同士だと錯覚させるような、甘すぎるキスが落とされる。
思わず目を見開いたまま固まっていると、不意にそのキスが耳に滑り。
「ひぁ・・・っん」
へ、変な声出ちゃった。
でもさっき、耳は弱いって知ったのに!
「いらない・・・です」
「ん?」
「っ、いらないよ・・・」
こわいです、総長様、目がすごくこわいです。
暗いのにこのこわさって、今が夜でよかったです。
電気も薄暗いし・・・でも1つ言うとしたら、もっと電気弱くしていいですよ。
「ずっと縫ちゃんのこと見てたいからね。あ、でも寝れない?」
「いや・・・大丈夫、だよ」
ぜんっぜん大丈夫じゃないですぅ!
あとやっぱりエスパーすぎますよ。
「おやすみのキスは?メイドさん」
「い、いやいや、メイドごときの私がご主人様に触れるなんて、そんな恐れ多い~」
どんな環境で育ってきたら、この年になって、おやすみのキスを求めるんですか坊ちゃん(ご主人様から坊ちゃんにランクダウン)!
「そもそも、前まではなかったんでしょう?」
「そうだけど・・・もう縫ちゃんのこと見つけちゃったから」
「どういうこと・・・」
力なく訊き返すも、目の前にあるのは、美しい笑みのみ。
「・・・どこにすればいいの?」
「どこでもいいよ」
「・・・」
ちょっと待って。
『夜ご飯なにがいい?』
『なんでもいいよ』
『なんでもいいが一番困るの』
まぁ、これはよくわかる。
亡きお母さん、ごめんね。
でも
『キスどこがいい?』
『どこでもいいよ』
・・・これも、一番困るとは思ってもいなかった。
「え、えーっと・・・」
ど、どうしよう。
私の家でもおやすみのキスなんてなかったし、どうやればいいのわからない。
おやすみのキス・・・?
・・・あ、そうだ、海外映画!
いつもおやすみのキスしてたはず。
だとしたら・・・。
少しだけ身を起こし、朱羅の顔に、自分の顔を近づける。
そのまま勢いで、両頬に1回ずつキスをし、私はすぐに朱羅に背を向けて、ベッドに潜り込んだ。
「・・・縫ちゃん、こっち向いて」
「やだ・・・!」
「縫ちゃん?」
ご、ご主人様モードだ・・・。
これに逆らってはいけないと、渋々寝返りを打ち、朱羅のほうに顔を向けると。
「・・・っ」
その瞬間に朱羅の顔が近づいてきて・・・。
「可愛いね、縫ちゃん」
額に、瞼に、頬に、鼻先に、顎に、首筋に。
まるで恋人同士だと錯覚させるような、甘すぎるキスが落とされる。
思わず目を見開いたまま固まっていると、不意にそのキスが耳に滑り。
「ひぁ・・・っん」
へ、変な声出ちゃった。
でもさっき、耳は弱いって知ったのに!



