譲れない秘密の溺愛

「そだ、これ」


「朝陽のスマホ?」



「あいつ忘れてったのかな、充電きれてる、朝陽の事だからわざとかもな…朝陽帰るって言ってた、家にいると思うよ、きっと美波ちゃんに届けて欲しいんじゃない?」



「ありがとう…優くん、私行ってくる!」



走ってちょっと離れた距離から大声で



「美波ちゃん!がんばれ!」



優くん…私は涙をぐっとこらえて



「ありがとー!」



優くん本当にありがとう…。



朝陽待ってて今行く。