譲れない秘密の溺愛

美波の家に行った時


美波が険しい顔でパソコンを見ていた。


「美波、どした?」


「ん?仕事、まだ残ってて」


「見せて」


すると急に美波は泣き出した。


「美波…?」


当時新入社員だった美波はわからない事だらけで不安だと初めて仕事の話を俺に打ち明けてくれた。



「美波、俺がいるって事忘れてない?」




俺は頭を撫でながら
「大丈夫、美波は抱え込みすぎ、俺を頼ってよ…」




「でも…朝陽くんに心配かけたくなくて…」




「心配かけていいよ…俺どんな美波でも好きだよ…」




出会った頃の懐かしい記憶。
会社ではおどおどしていて美人だって誰も気づいていない。


美波は俺の前では素直で優しくて芯のある子だ。



美波の事は俺だけが分かっていればいい…。



そんな時俺の親友、氷室優人が美波を好きになった。




あの時出会っていてよかった…
運命の人に…