「今日一日は、俺の彼女でいてくれるんでしょ」
いじわるっぽい笑い声とともに、私を包み込むように絡みついていた熱があっさりほどけた。
心が溺れそうな息苦しさから解放されたけれど、精神の安定は訪れない。
蓄積された疲労感に襲われたまま、観覧車のシートに崩れこむ。
ドキドキを逃がしたくて息を吐きながらシートにお尻をあずけたのに、なんでそこに座っちゃうかな。
私の目の前には、王子様と見間違うほどの美しいお顔が。
通路を挟んで向かい合っているとはいえ、手を伸ばせば触れられる近さだから心臓が休息をとれないんだ。
つい顔を上げてしまった。
熱のこもった視線に、またまた私のハートが捕まってしまった。
彼から目が離せない。
国見くんの瞳の揺らぎには、女子のハートをドキドキのがけっぷちに追いこむ催眠薬がしこまれている説を信じてしまいそうになる。
いじわるっぽい笑い声とともに、私を包み込むように絡みついていた熱があっさりほどけた。
心が溺れそうな息苦しさから解放されたけれど、精神の安定は訪れない。
蓄積された疲労感に襲われたまま、観覧車のシートに崩れこむ。
ドキドキを逃がしたくて息を吐きながらシートにお尻をあずけたのに、なんでそこに座っちゃうかな。
私の目の前には、王子様と見間違うほどの美しいお顔が。
通路を挟んで向かい合っているとはいえ、手を伸ばせば触れられる近さだから心臓が休息をとれないんだ。
つい顔を上げてしまった。
熱のこもった視線に、またまた私のハートが捕まってしまった。
彼から目が離せない。
国見くんの瞳の揺らぎには、女子のハートをドキドキのがけっぷちに追いこむ催眠薬がしこまれている説を信じてしまいそうになる。



