この偽装恋愛、もしやとてつもなく甘い…? 傍若無人な御曹司がこんなに愛してくるなんて聞いてないですっ!

 クスクスと嬉しそうな笑い声につられ、顔を上げてしまった。

 ドキドキで定まらない私の視線が、再びハートを溶かすほどの甘熱と絡み合ってしまった。



 瞳いっぱいに映っているのは、大切なものを愛でるように私を見つめる国見くんで


「俺に抱きしめられているせいで余裕がないの? ほんとかわいい」


 私をいじめて楽しんでいるような口元に色気を感じてしまい、視線をはるか下にあるメリーゴーランドの電飾に逃がす。
 


「夜の遊園地を貸し切りにするなんて、予想外で……」



 バックハグをされることだって、姫を溺愛する王子様に国見君がなりかわっちゃうことだって聞いてなくて。



「友達に話してたでしょ、彼氏ができたらしたいこと」



「なんのこと?」



「イルミネーションデート。俺が叶えてあげたいと思ったんだ」