この偽装恋愛、もしやとてつもなく甘い…? 傍若無人な御曹司がこんなに愛してくるなんて聞いてないですっ!

 なめらかな肌を慈しむように親指の腹を滑らせると、薄紅色に染まるふくらみにたどり着いてしまった。

 さらの唇を指でなぞる。

 ドキドキで荒れるさらの吐息が、何度も俺の指に絡みついてくる。

 俺を見つめる潤んだ瞳。

 恥ずかしさで紅潮している頬。

 余裕がないんだね、ほんと可愛い。

「ここ、俺のものにしてもいい?」

 さらの唇を指でトントンすると、控えめな頷きが返ってきた。

 幸福感で満ちたりた俺は、さらの右頬に手のひらを押し当てる。


 ハチミツみたいに甘く、マグマみたいにドロ熱な彼女への想い。

 どれだけ君を愛おしく思っているか、伝わりますように。


 愛という名の甘熱を唇に宿し、大好きという想いを吐息にこめ、恋色に染まるさらの唇に【永遠の彼女】という刻印を色濃く焼き付けた。



【この偽装恋愛、もしやとてつもなく甘い…?
 傍若無人な御曹司がこんなに愛してくるなんて
 聞いてないですっ! 完】

2025.10.24

  甘沼 恋