この偽装恋愛、もしやとてつもなく甘い…? 傍若無人な御曹司がこんなに愛してくるなんて聞いてないですっ!

 信じられないよ、国見くんが私のことを好きだなんて。

 旗振り姿を見られていて、子供たちと接する私を尊敬してくれていたなんて。

 私なんかが国見君の彼女でいいのかな。

 見た目も中身も、家柄だって釣り合わない。

 国見君の隣を歩いているだけで、可愛くない彼女だって笑われるに違いない。

 でも国見君のそばにいたい。

 唯一無二、彼の特別でありたい。

 私以外の女性を可愛がる国見君なんて見たくない。

 彼に愛されたい。

 私も国見君だけに愛をささやきたい。

 今だけじゃなく、この先もずっと。

 それなら自分が変わらなきゃダメだよね。

 怖がっていたら、幸せなんて手に入るわけがない。

 覚悟を決め、ゆっくりとまぶたを開けた。

 自らの意志で国見君に歩み寄る。


 「来年の今日も、10年後の今日も、私をこの観覧車に閉じ込めて欲しい……です」