この偽装恋愛、もしやとてつもなく甘い…? 傍若無人な御曹司がこんなに愛してくるなんて聞いてないですっ!

 私を見つめる国見君の瞳が満月のように慈愛に満ちているから、ハートが温かくなる。
 
「尊敬から芽生える恋があることを、さらが教えてくれた。学校でさらを瞳に映すたび、話しかけたくてたまらなかったよ。でもできなかった。女子嫌いな俺が話しかけたら絶対に目立つし、さらだけを特別扱いしたら嫌がらせのターゲットになりかねない」

「私のために距離をとってくれていたの?」

「そうだと断言したいけど違う。好きすぎるからこそ、拒絶されるのが怖かったんだ」

「国見君の仮カノとして今日一日過ごすのは、誰でもよかったんじゃ」

「さら以外の人に声なんかかけない。さらがいい、さらだけが特別だよ」

「国見くん」