なんでまた、本物の彼氏みたいなことをしてくるかな。
顔なんてあげられないよ。
目が合ってしまったら、魅惑の瞳にほだされてしまう。
時限爆弾のようにバクバクうるさい心臓が爆発してしまうかもしれないと、本気で不安になる。
好きな人に抱きしめられているというこの状態が心臓に悪いのは確かなこと。
バニラアイスのような甘さで私を包み込んでくるから、極甘の過剰摂取で気絶してしまいそうに。
どうしていいかわらかない私は、声だけを震わせてみた。
「離して……勘違いしちゃうから……」
私の弱り声が舞い戻り、耳の鼓膜に羞恥心を植え付けてきた。
素直な感情を声に出したせいで、ドキドキの限界値を知ることになるとは……自滅。



