笑ってる、教室で人間を拒絶をしている国見君が。
すっごく楽しそうに、二人きりの観覧車の中で。
心を許してくれた。
私だけに笑顔を見せてくれている。
そんな特別感が心臓をくすぐってくるから、頬が緩まずにはいられない。
私たちを乗せたゴンドラが、ゆっくりと地上に近づいていく。
ドキドキから解放される安心感。
ずっと国見君と二人きりで閉じ込められていたい恋心。
急上昇する恋熱が血液を沸騰させようとイタズラするせいで、全身のほてりが増してしまう。
熱を帯びた顔面を冷やそうと両手で頬を包み込んだのに、指先まで熱い血が行き届いているらしく冷却効果はなし。
顔面温度はグイグイ上昇中で、手が付けられない。
やっぱりもう少しだけ、国見君と密室に閉じ込められていたいな。
魔法がとけたシンデレラにはなりたくない。
国見君を独占し続けたくなっちゃった。



