この偽装恋愛、もしやとてつもなく甘い…? 傍若無人な御曹司がこんなに愛してくるなんて聞いてないですっ!

 頭の中に国見君の現役ホスト説が急浮上。



 私が温かくて優しい人だなんて、絶対に思ってないよね?

 いつも張りめぐらせている人間拒絶シールドは、ミサイルどーんで破壊されちゃったの?

 どういうこと?



 疑りながらも、陰と陽で心が揺れてしまった昨日の私。



『ダメ……かな?』



 唇に恥ずかしそうな笑みを宿した国見君が母性本能をくすぐってきたから、驚きすぎて、判断を下す脳内神経が破損されてしまい――


 どうしよう、なんて答えよう、えっとえっと――



『私なんかでよければ』



 と、おどおどしながら頷いてしまったんだ。


 
 これが、昨日わたしにおきた夢のような出来事です。



 って夜の観覧車に二人きりの今の方が、妄想から生み出された夢の中にいるみたいなんだけど。