この偽装恋愛、もしやとてつもなく甘い…? 傍若無人な御曹司がこんなに愛してくるなんて聞いてないですっ!

『話を聞いてほしい』と再びお願いされ、お祭り騒ぎで踊り狂っていた脳が冷静さをとりもどした。

 いつも不愛想な彼が、切羽詰まった顔をしていたからだろう。

 母性本能がくすぐられるとは、まさにこのことかもしれない。

 助けてあげるのがクラスメイトの役目!

 そう思い込み『詳しく聞かせて』と、彼の困りごとに耳を傾けてしまった。

 国見君の訴えを繋ぎ合わせるとこんな感じ。

『顔も知らない女性と結婚させられそうになっている』

『恋愛感情が芽生えない相手と、生涯をともにしたくない』

『明日は俺の彼女として一日付き合って欲しい』
 
『両親の前で、普段通り座っていてくれるだけでいいから』