姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「あ――……。実はまだ迷ってて……。」

「マジかよ!?もう決めないと対策できねーぞ。」

そんなことはわかってる。
でも、結局目的もやりたいことも見つかってないままなのだ。

この楽しい場でそんな焦りや悩みを打ち明けてもいいものかとまごつく。
困って視線を彷徨わせていると、榛名聖と目が合った。

「いいんじゃない〜?具体的にまだ何も決まってなくたって。」

私の思考を読んだかのようなセリフ。
それで驚いて息が止まった。

「先の未来まで具体的に決まってる俺やまーくんの方が稀なんだよ〜。

だから先のことなんて考え過ぎずさ、楽しそうだからとかそのくらいの理由で決めていいんじゃない〜?」


進むべき道や目指す目的をハッキリ見つけないといけない。

無意識にそんな考えに囚われていた。

3人の背中を追いかけようとするあまり、自分を見失ってたってこと?