姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


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おやつを食べたりボードゲームをしたりして、楽しい時間があっという間に過ぎていった。

ダイニングテーブルを再び囲んで、榛名家のお手伝いさんが作ってくれたハンバーグを食べている。

「はー……遊んだな、今日は。」

広瀬真がため息をつく。

セリフの割に表情はスッキリとしていて、それなりにリフレッシュできたみたいだ。

「真は虫で騒ぎ過ぎ。てんとう虫でひっくり返った時はビビった。」

「う、うるせー!アイツがいきなり飛ぶから(わり)ぃんだ!」

近江涼介の淡々とした言葉に広瀬真がバツが悪そうに眉を顰める。
榛名聖もそれで笑って、食卓が賑やかになった。

「そういえば、姫は学部とか決めたのか?そもそもどこ受けんのかとか。」

(しまった、ぼーっとしてた。)

急に話を振られて動揺する。
広瀬真が不思議そうにそんな私を見つめていた。