姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「あー、この感じ落ち着くなぁ。
撮影とかどこ行っても大人ばっかりだからさぁ、結構寂しくなっちゃうよねぇ。」

「寂しいの!?本当!?」

突然前のめりで発言した私に榛名聖はきょとんとして、広瀬真は怪訝な顔をする。

「お前……そんなに食い付く話じゃないだろ……。」

近江涼介は私が「寂しい」と言って泣いたことを知っているから何も言わず黙ったまま。
榛名聖は何かを察したのかニコニコして答えた。

「そりゃ寂しいよ〜。こんな風に自由に振る舞えるわけでもないし。
結構みんな元気かなって思い出したりしてたよ〜?」

そ、そうなんだ……!!

雷が落ちるレベルの衝撃、そしてそれが私にとっては嬉しいことでもあった。

そっか、平気そうに見えるだけでみんなも寂しいって思ってたんだ……!