姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


あ、また涙が溢れそう。

顔に思い切り力を込めて上を向き、それを力尽くで阻止する。

そんな私を見て近江涼介は曇りのない目でハッキリとこう言った。


「離れていたって友達はずっと友達のままだ。」


瞬間、曇り空に光が差したような気持ちになった。

ハッとした私の目に光が宿ったのに気付いて、近江涼介はフッと小さく笑った。

「毎日ではなくなるけどいつでも会えるし、連絡だって取れる。困ってたら必ず力になる。

離れ離れにはなるけど、独りぼっちなんかじゃない。絶対に。」

優しい声色。それなのに力強くて、私の心に深く染み込んで安心する。



――“いつも”が変わったって、離れ離れになったって、

友達はずっと友達のままなのか。