観覧車の華美な光と夕焼けに照らされて、道行く人は楽しそうに連れ立って歩いている。 その片隅の観覧車の前のベンチに座って、隣にいる近江涼介を見つめて話し出すのをじっと待っていた。 「進学先、県外に行こうと思ってる。」 ──変わらないはずだと思い込んでいた毎日に、急に穴が空いた。 「県、外……。」 漠然と近江涼介は、 ……近江涼介だけは、変わらずずっと近くにいるんだと思っていた。