姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


日曜日のお昼前。絶え間なく人が行き交う栄えた駅前。

待ち合わせの時間の10分前、改札口を出てすぐの知らない偉人の銅像の前で、私はソワソワしながら立っている。

メイクはやりすぎてないかな?
服は変じゃないかしら?

自分の格好を確認する様に体を揺らすとガーリーなシャツワンピースの裾がふわりと広がる。
セットした毛先をくるりと指先に巻いて弄んだり、視線をあちこちに向けたりと落ち着かない気持ちを持て余している。

抑えようとしても私のキラキラオーラはどうしてもはみ出てしまうらしい。
道行く男共は声をかけるかと仲間内で小突き合っている。

目を合わせない様にしながらまだ来ない待ち人を待っていると、改札口の方から女の集団がキャーキャー騒ぐ声が聞こえてきた。