陽光暖かで、穏やかな4月。
早咲きの桜はすでに散り始めている。
昨日は新入生の入学式、
そして今日から新年度がスタートした。
新年度といえば、そう。あの恐怖再び、だ。
「あなたに会いたくてこの学校に入学しました!!」
「本物のひめちゃんだ……!SNSで見るより美人!握手してください!!」
「ひめちゃーん!」
「藤澤さーん!!」
「うわわわわわ……!」
去年以上の取り巻きの数と勢いに、あっという間に人混みに呑まれてもみくちゃになった。
むしろコイツら私が今どこにいるかちゃんと認識してる!?押し潰されそうになってるんだけど!!
熱気と酸欠で意識が遠のいてくる。
命が尽きかけたその時、人ごみを割って誰かに腕を引っ張られて人混みから抜け出した。
「大丈夫ですか!?姫ちゃん!」
「あ、天音ちゃん……!」
ふらつく私の背中を抱き止めて支えてくれるその様は、まさに王子様のそれだ。
人集りはすでに私がいなくなっていることにも気づかず、“ひめちゃん姫さん”とまだ盛り上がっている。
やっぱり私の居場所をわかっていなかった。
「相変わらずすげぇ大混乱だな。生きてて良かったな?姫。」
いつのまにか私達の背後に立っているいつもの3人は、全く他人事で私を取り巻いていた人混みを眺めている。
いつの間にやら大勢の女子が花道を作っていて、その真ん中にポツンと立たされている状況。
どうでもいいけど、なんでコイツらのファンだけいつも躾が行き届いてんのよ。
涼しい態度にムッとして、1番最初に声を掛けてきた広瀬真の襟元を掴んで力一杯締め上げた。
早咲きの桜はすでに散り始めている。
昨日は新入生の入学式、
そして今日から新年度がスタートした。
新年度といえば、そう。あの恐怖再び、だ。
「あなたに会いたくてこの学校に入学しました!!」
「本物のひめちゃんだ……!SNSで見るより美人!握手してください!!」
「ひめちゃーん!」
「藤澤さーん!!」
「うわわわわわ……!」
去年以上の取り巻きの数と勢いに、あっという間に人混みに呑まれてもみくちゃになった。
むしろコイツら私が今どこにいるかちゃんと認識してる!?押し潰されそうになってるんだけど!!
熱気と酸欠で意識が遠のいてくる。
命が尽きかけたその時、人ごみを割って誰かに腕を引っ張られて人混みから抜け出した。
「大丈夫ですか!?姫ちゃん!」
「あ、天音ちゃん……!」
ふらつく私の背中を抱き止めて支えてくれるその様は、まさに王子様のそれだ。
人集りはすでに私がいなくなっていることにも気づかず、“ひめちゃん姫さん”とまだ盛り上がっている。
やっぱり私の居場所をわかっていなかった。
「相変わらずすげぇ大混乱だな。生きてて良かったな?姫。」
いつのまにか私達の背後に立っているいつもの3人は、全く他人事で私を取り巻いていた人混みを眺めている。
いつの間にやら大勢の女子が花道を作っていて、その真ん中にポツンと立たされている状況。
どうでもいいけど、なんでコイツらのファンだけいつも躾が行き届いてんのよ。
涼しい態度にムッとして、1番最初に声を掛けてきた広瀬真の襟元を掴んで力一杯締め上げた。



