姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―



恋を自覚したのは最近。
でも、いつからこの気持ちを抱いたのかはわからない。

そのくらい近江涼介は私の近くにいて、それが当たり前みたいになって。


天音ちゃんに気持ちを伝えて、“恨みっこなしで正々堂々と戦う”なんて思ってたけど。


……そんな毎日を、本当は誰にも渡したくない。

震える拳を強く握る。
チリチリと燃えて心に浮かんだ言葉を、力強く声にした。



「ずっと側にいたいと思うくらいの気持ちなの!」



迷いなくハッキリと答えた私に、天音ちゃんは嬉しそうに笑い出す。

「素敵です!何ができるわけでもないですが、応援していますね。
――ちなみに、近江くんのどんなところが好きなんですか?」

「へっ!?そこ掘り下げるの……!?」

「もちろんです!」

心のつかえがまたひとつとれて心が軽くなっていく。



そして、残るは後1人。
広瀬真と話をしなくちゃ。