姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

私に恋しているくせに。
自分の恋心(エゴ)は全部隠して、平気な顔で助けてくれた。

(――なんの得もないのにね。)

一昨日、怖がりのはずなのに、幽霊相手に咄嗟に私の前に立ち塞がった広瀬真のことを思い出す。

そう言えばアイツは、肝心な時はいつも身を挺して私を守ろうとしてくれていた。

ネガティブな感情が頭の中で渦を巻いて足下がぐらつく。
それを深い呼吸を繰り返して落ち着かせて、密かに拳を強く握った。

――このままじゃダメだ。
話をしよう。広瀬真とも、天音ちゃんとも。
それから、他にも。

胸の痛みをギュッと堪えて、笑顔を作って会話に混ざる。

いろんな後悔と罪悪感を抱えて、私はある決心をした。