姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


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「さて!頼まれたものは全部見つけたし、あとはお菓子買って帰ろー。」

「お菓子は家にたくさんあるから買わないでって渉さんからメッセージ来てたよ〜?」

「なんでアンタの方に連絡いってんのよ……。」

サラッと私を差し置いて渉兄ちゃんから連絡をもらっていることを暴露した榛名聖にドン引きする。

「ひーちゃんが余計な買い物しがちなのバレてるからでしょ〜。
その点俺はちゃんとそのひーちゃんを止められるから⭐︎信用度が違うってコト〜。」

「ぐぬぬ……!いよいよ藤澤家が榛名聖に乗っ取られようとしてるってワケね。いいじゃない、戦ってやろうじゃないの!」

ニヤリと交戦的に笑ってお菓子コーナーへ強行しようとしたら、手首を掴んで止められた。

「ダメって言ってるでしょ〜。めっ!だよ?ひーちゃん。」

「今赤ちゃん扱いした!!信じられない!私の方が年上なのよ!?」

「ハイハイ。ひーちゃん先輩、いい子だからお会計に行きましょうねぇ。」

「またバカにしたー!」

買い物途中のおば様方に「仲良しね、兄妹かしら?」と生温く見られていたことも気にしないで、私達は攻防を繰り広げながら買い物を続けたのだった。