姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「わぁ〜、やっぱり新年だから賑わっていますね!」

「ね、小さな神社も結構人が集まるのね。」

「この辺で大きい神社はここしかありませんから。
古くても新年の参拝客は多いんですよ。」

「そうなんだ。」

なんでもない世間話をしながら、古い参道をゆっくりと歩く。

新年も変わらず美少女の私を、すれ違う男達の誰もが驚いたり惚けたりしながら見つめ過ぎ去っていく。

近江涼介達と一緒の時は抑制されて盗み見る感じだし、奴らにも視線が散るからあまり気にならない。

だけど、女2人だと遠慮なく凝視されるからちょっと煩わしい。

それを天音ちゃんも感じた様だ。
眉を顰めてジャガイモ達に嫌悪の視線を向けながら、私にそっと話しかけた。

「姫ちゃん、男にすごく見られているので気をつけてください。
大丈夫です。何かあったら私が守ります。」

いや、知ってるし。
そう言ってくれるのが嬉しくもあるけど、こんなの日常茶飯事だし。

「ありがたいけど大丈夫。こういうの慣れてるし、対処もできる。
あと、一方的に守られるのって好きじゃない。」

あ。言い過ぎた。