「もしも〜し、涼ちゃん?見た?メッセージ。
ひーちゃんからすごい量の写真きてるよ〜?」
「……聖。今、夜中なんだけど。」
マナーモードでよかった。
眠りが浅いせいでスマホのライトでうっかり起きてしまった涼介は、これまたうっかり着信をとってしまったのだ。
現在夜中の2時。
そうとは思えないほど電話の向こうの聖の声は、脱力していて明るかった。
「しょうがないじゃない。さっきまで偉い人達とかお嬢様お坊ちゃま達に愛想振り撒いてだんだから〜。
で、帰ってきてスマホ見たらこれ。
ずいぶん楽しんできたみたいじゃない?ひーちゃんとまーくん。」
長話などする気もないのに聖は1人でよく喋る。
とは言え、こんな非常識な時間になんの用事もなしにかけてきたわけではないのだろう。
本題に入れという意味を込めて名前を呼んだ。
「聖。」
「あー……ごめんごめん、夜中だもんね。反応伺いはこのくらいにしとくよ〜。
じゃあ本題なんだけど、涼ちゃん今回のお出かけあえて断ったでしょ?所用なんて本当はなかったんじゃない〜?」
「さぁ?だったら何?」
図星ではあるが素直に認めてやる必要もない。
最近の聖の行動には目に余るところがあるからだ。



