姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


学校からの帰り道、私は悶々としながら1人難しい顔で歩道を歩いている。

(なんであんなに奴らを邪険にするんだろう……?)

近江涼介も広瀬真も榛名聖も、お高くとまっているように見えるけど実はいい奴なのに。

……いや、わかる。
私も女嫌いだから、なんとなく天音ちゃんの気持ちもわかる。

“男”ってカテゴリーがそもそも嫌いだから、そこに該当する奴を受け付けないのだ。

わかるんだけど、でも。

アイツらのことをよく知らないで、
嫌いって言われるのは釈然としないんだよなぁー……

でも理解しろって押し付けるのも違うし!
でも、でも……

ぐるぐると答えの出ないことを考える。

そうしている間に、私の足は無意識に家に帰る道を外れて図書館へと向かっている。


こんな時はいつだって、アイツに話をしたくなるからだ。