姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


私が顔を赤くして黙っている間に他の2人も詳しい事情を聞かされて、広瀬真は険しい顔で、榛名聖は嬉しそうに私の方を見た。

「お前……ッ!そういう事はちゃんと言えよ!
クッソあいつら姫が一方的に怒ったとか全部嘘じゃねぇか!」

「ひーちゃんてば、俺達のこと守ってくれたんだねぇ。
熱いね〜。友情感じちゃうなぁ〜。」

「あー、もう!うるさいうるさいっ!

ただ女共がギャーギャーうるさかったから文句言っただけですぅー。
アンタ達のためとかじゃないからっ!」

ポッポッポと耳まで熱くなっているのを自覚して、居た堪れなさに両手で顔を覆う。

榛名聖とか、絶対に私の反応を楽しんでるでしょ!
顔でわかるんだから!

「照れてるな。」
「照れてるねぇ⭐︎」
「素直じゃねーからな。」

指の隙間から近江涼介の顔をこっそりと覗けば、微かに口角が上がっている。

昨日揶揄った仕返しか!?悔しい!
悔し――――い!

榛名聖も楽しそうにニコニコしていて、広瀬真も悪い笑顔を浮かべてる。

恥ずかしさと悔しさで歯を食いしばる私を3人で揶揄う屈辱の時間を過ごしながら、私達を乗せた新幹線は帰路を辿っていくのだった。