ひとしきり不毛な言い争いを続けて2人息を切らせていると、まーくんがひーちゃんの肩を掴んでズルズルと体の力を抜く。 まーくんがひーちゃんの肩を掴んだ瞬間、その手が小さく震えていることに気づいた。 「本当に……心臓止まるかと思った……!」 弱々しく消え入りそうな呟きに、金色のつむじをぽかんと見下ろすひーちゃん。 ……あれ、ちょっとだけ空気が甘くなってきた気が………… 「姫ちゃんから離れなさい!この不届き者!!」 ――マズイ。 そう思うより早く、毅然とした声が甘い雰囲気をぶち壊した。