まーくんがその姿を捉えた瞬間、ひーちゃんに向かってものすごい勢いで走り出す。
事情を知らないひーちゃんはその剣幕に驚いて、咄嗟に動けずその場に立ち尽くしている。
――これはマズイ。
暴走列車状態のまーくんは何をしでかすかわかったもんじゃない。
ひーちゃんを抱きしめちゃったりとか、勢い余って告白しちゃったりとかしないよね?
「え、何?何!?」
ひーちゃんがわけもわからず身構える。
「まーくん、ストップ!」
俺も慌てて追いかけて手を伸ばすけど間に合わない。
ひーちゃんとまーくんの距離が0になった時。
ゴッと鈍い衝撃音がした。



