「全然会ってないわね!
仕事人間て本当クソ。」
自分でも気づかないくらい一瞬。
私の表情が消えたのを、榛名聖は見逃さない。
「……その言葉、傑さんも言ってたよ〜。受け売り?
ホント仲良しそっくり兄妹だよねぇ⭐︎」
「ゲッ!そうなの!?さいあく!」
中身は似ていないと信じたかったのに。
白目を剥いて天を仰ぐ。
私を見下ろす榛名聖が、いつまでもニコニコとしている。
久しぶりの表面だけの笑顔に、少しだけ背筋がゾクっとした。
でも、不思議と嫌な感じはしない。
むしろ、何故か温かみがある様な……
「榛名聖は旅慣れしてそうね。」
心の奥でストップがかかって、咄嗟に話題を変える。
榛名聖もパッと目線を明後日に投げた。



