私の大声に広瀬真はぽかんとしている。なんのことだかわかっていないようだ。
「進路のこと、戦ってないみたいに言ってごめん!
正直今でも理解は……できないけど!
広瀬真は広瀬真でいっぱい考えて、戦って出した答えなんだって考えを改めた!」
広瀬真は唖然としている。
どこまでも続く広い空に煽られて、ちゃんと気持ちが届くように両拳を強く握りしめて力一杯声を出した。
「だから応援する!
クソ親父置いてけぼりで突っ走ってけ!
広瀬真――――!」
出し切った声が宙に消える。
広瀬真の胸には届いただろうか?
「……っふ、」
少しの静寂に広瀬真の吐息が混じる。
ぽかんと開いていた唇が俄に吊り上がった。
「あっははは……!
すっげぇ、ホント豪快な奴だな!」
長々と笑い転げる様に今度は私がぽかんとする。
え、なに?そんな変なこと言ってない、
というか大真面目なことしか言ってないと思うんですけど?
「あー……もう、ここ最近のモヤモヤが一気に解決したわ。
父親置き去りで突っ走る……そうか、いいな。それ。」
今度は1人で頷き出した。
でもなんか吹っ切れたみたいだし、いいのか?これ。
ここ数日の広瀬真の情緒がわからない。
ただ、元気そうなのはわかったから私もそれに合わせることにした。



