バン、と勢いよく立ち上がって身を乗り出す。
鼻を鳴らして爛々とした目で宣言した私を見て、榛名聖がふはっと安心したように噴き出した。
「よかった〜!ひーちゃんには1番に伝えたかったし、1番に応援して欲しかったんだよねぇ。」
「えぇ?なによそれ?」
「だってきっかけくれたのひーちゃんだし。
俺にとって1番大事な人だから。」
さらりと出てきた言葉に固まる。
榛名聖はずっとニコニコしたままだ。
「ひーちゃんがいなかったら人の好意を素直に受け取ることもできなかったし、ずっとひねくれて求めてばっかの人生だったと思うんだよねぇ。
信頼できる友達がいるありがたみも楽しさも、家族のあったかさも、夢も、俺が欲しかったものひーちゃんが全部くれたの。
だからひーちゃんは俺の恩人。大事な親友ってコト。」
「あぁ、親友……なるほど確かに……。」
ぎこちなく頷いて笑う。
なんだかんだ榛名聖との会話が1番弾むしな。
親友、そうなのかもしれない。
――というか、あれ?
私は何に緊張して、何にホッとしたんだろう?



