姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「SNSの件、ひーちゃんは散々だったみたいだけど俺は結構新鮮な発見が多かったんだよねぇ。

俺を綺麗に撮ってくれる人がいたり、好意を持ってくれて、言葉や贈り物で気持ちを表そうとしてくれる人がいることを嬉しいと思っちゃったりして。」

目を伏せて静かに語る榛名聖は大人の顔。
ほんの少しだけ遠くに感じる。

「ひーちゃんやまーくんは容姿や肩書きだけで寄ってくる人を否定するけど、俺はそれだって自分の一部だと思うから。

スカウトも結構来たし、求められるなら挑戦してみようかなって。」

――そして、晴れやかな笑顔だ。

嬉しいとか、照れとかそんな感情が滲んでいる年相応の可愛い笑顔。

胡散臭さも妖艶さもなくて、それでも今まで見てきたどの榛名聖よりもかっこいいと思った。

「榛名聖は、自分で自分の道を決めたのね。」

……もしかしたら、広瀬真もそうだったのかな。
楽しんで決まった道を歩くと言って胸を張るその姿は、今の榛名聖と重なって見えたから。


「応援する!絶対、絶対!」