「今まで女の嫉妬にしか触れてこなかったからだろ。
……あと、好意を受け取るのが下手だしケンカっ早すぎる。」
「ふは、そうだねぇ。」
そうこうしている間に投票タイムが始まった。
周りのざわめきの中に、姫の名前があちこちに散らばっている。
「自信過剰なのに好かれてることには鈍感なんて、面白い子だよねぇ。」
「……だな。」
集計タイムが終わり、結果発表が始まる。
派手なドラムロールと共に準優勝、優勝が発表される。
「まずは準優勝!準優勝に輝いたのは、昨年度のミス・青藍!エントリーNo.3 3年C組岡本真央――!」
大きな拍手と声援の中、壇上の姫はひとり余裕の笑みだった。
自分の美しさは好感度すらも上回ると確信しているのだ。それだけ絶対の自信がある。
「お待たせしました!今年の優勝、ミス・青藍は……
圧倒的な票差をつけました!エントリーNo.7 2年A組藤澤姫――!!」
割れんばかりの大歓声に、ニッと笑って投げキスをひとつ。
観客に“優勝特典”を思い出させる演出に、男子達の叫び声が一斉に弾け、女子達の顔が引き攣った。
「今煽ったね〜、あれ。」
「性格悪。」



