「――いや、」 近江涼介が何か言いかけた時、中庭の時計が目に入った。 「やば!もうこんな時間! そろそろ控え室行かなくちゃ! 広瀬真、なにモタモタしてんのよ、ちょっと急ぎなさい!」 未開封のお好み焼き達を榛名聖に押し付け、まだ食べ途中の広瀬真のポテトを2、3本奪って口に放り込むと広瀬真の腕を引っ張り走り出す。 「ちゃんと応援きてよねぇええ!」 嵐のように去っていく私たちの背中を、榛名聖が緩やかに手を振って見送った。