姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


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校内を一通り見て回った後、お腹も空いてきたのでお昼を食べることにした。

中庭には屋台が立ち並んでいて賑わっている。

たこ焼きとかクレープとか、とにかく気になるものを全部買って、空いていた花壇を囲うベンチを一つ陣取った。

「ひーちゃんて実はよく食べるよねぇ。」

クレープを食べながら隣にたこ焼きとお好み焼きを並べる私の横で、榛名聖がフランクフルト片手に笑っている。

近江涼介と広瀬真も軽食を食べながら頷いた。

「そう?食べ盛りだし普通じゃない?」

「食べ盛りのはずの男より食べてるけどな。」

「…………。
いーのよ!太らなければ!」

近江涼介の鋭いツッコミにうっかり閉口してしまったのを、咳払いで立て直す。

見せつけるようにクレープをぱくぱくと食べていると、不意に榛名聖の手が口元に伸びてきた。