姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「……ダセェな。」

「絶妙に似合ってないねぇ。」

「青春イベント感はあるけどな。」

アンニュイな空気を失礼発言でぶち壊された。

会場数分前のバタバタとしている中、私達4人は教室の黒板前に設営されたおにぎりが並ぶショーウィンドウの前に立たされている。

2年A組の生徒全員が制服の上に激ダサTシャツを着ているのに、なぜかH2Oの3人だけはカフェ店員みたいな小洒落た格好をしている。

「やめてよ!
ただでさえダサTに激萎え状態なのに、青春イベント感とか言うの!鳥肌立ったわ!

っていうかなんでアンタ達だけちょっと素敵なカッコしてんのよ!腹立つ!」

クラスメイト達が忙しくしていてこっちをみていない内に好きなだけ文句を撒き散らす。

「え〜でも女の子達がくれたのをただ着ただけだし〜。」

榛名聖が衣服を見せびらかすように軽く手を広げるのが最高にウザい。