真が食事を始めたので、俺も購買で買ってきたパンを取り出して食べ始める。
教室に再び沈黙が訪れた。
「…………。」
「…………。」
淡々と食事をするだけ。別に仲が悪いとかではない。
ただ、俺と真だと自発的に会話しまくる奴がいないからこうなるだけ。
真がよく喋るように見えるのは、よく喋る奴に絡まれているせいだ。
「そういやさぁ、なんか悪かったな。この間。」
ふと弁当を食べる手を止めて真がこっちを見た。
「この間?」
「その、お前が病み上がりでジュース買いに行った時…」
(ああ、あの時か。)
渡り廊下で話しをしたことを思い出す。
思い出した、が、謝られるようなことに覚えがないから、まことの話の続きを待った。
「俺さぁ、自分のこと話しすぎたと思って。
涼介ん家と自分ん家が少し似てるなって勝手に共感して色々喋ったけど、涼介目線では全然違ったかもしれねーし。
涼介からしたらなんの話だよって感じだったよなって帰ってから思ってさ。」
「やっと言えたわ」と真は苦笑する。
些細なことでもずっと反省し続ける、素直で真面目で真っ直ぐな奴。
(こういう奴に俺は憧れる。)
『でも俺は、敷かれたレールを歩くことになるとしてもちゃんと納得して、自分らしく歩きたいと思ってる。』
あの時の真の言葉を思い出す。
きっかけをくれた言葉のひとつだ。
「別に。むしろ背中押してもらったし。」
こういう時に俺はどんな顔をすればいいのかわからない。
だからその真っ直ぐさに近づくように、せめて言葉にはしたいと、そう思う。
「あと俺も割と似てると思う。」
「マジ!?だよなぁ。
お互い毒親には苦労するよなぁ。」
「毒……?」
「俺も聖に聞いて最近知った言葉なんだけどさぁ……」
穏やかに過ぎていく昼下がりの時間も、悪くはないと思った。
教室に再び沈黙が訪れた。
「…………。」
「…………。」
淡々と食事をするだけ。別に仲が悪いとかではない。
ただ、俺と真だと自発的に会話しまくる奴がいないからこうなるだけ。
真がよく喋るように見えるのは、よく喋る奴に絡まれているせいだ。
「そういやさぁ、なんか悪かったな。この間。」
ふと弁当を食べる手を止めて真がこっちを見た。
「この間?」
「その、お前が病み上がりでジュース買いに行った時…」
(ああ、あの時か。)
渡り廊下で話しをしたことを思い出す。
思い出した、が、謝られるようなことに覚えがないから、まことの話の続きを待った。
「俺さぁ、自分のこと話しすぎたと思って。
涼介ん家と自分ん家が少し似てるなって勝手に共感して色々喋ったけど、涼介目線では全然違ったかもしれねーし。
涼介からしたらなんの話だよって感じだったよなって帰ってから思ってさ。」
「やっと言えたわ」と真は苦笑する。
些細なことでもずっと反省し続ける、素直で真面目で真っ直ぐな奴。
(こういう奴に俺は憧れる。)
『でも俺は、敷かれたレールを歩くことになるとしてもちゃんと納得して、自分らしく歩きたいと思ってる。』
あの時の真の言葉を思い出す。
きっかけをくれた言葉のひとつだ。
「別に。むしろ背中押してもらったし。」
こういう時に俺はどんな顔をすればいいのかわからない。
だからその真っ直ぐさに近づくように、せめて言葉にはしたいと、そう思う。
「あと俺も割と似てると思う。」
「マジ!?だよなぁ。
お互い毒親には苦労するよなぁ。」
「毒……?」
「俺も聖に聞いて最近知った言葉なんだけどさぁ……」
穏やかに過ぎていく昼下がりの時間も、悪くはないと思った。


