「ひーちゃん知ってる?
順当にいくとひーちゃんのキスをまーくんが受け取ることになっちゃうから、女の子たちが組織票で別の出場者を優勝させようとしてるの。
ミスコンも同じで、ひーちゃんが特典貰うなんて事がないように、ひーちゃんに票が入らないよう根回しされてるらしいよ〜?
――どうする?どっちも優勝できないかも。」
こういう時の女の団結力ってホント気持ち悪い。
その不快感を思い切り舌打ちして表すけど、そんなことで焦ったりはしない。
してやられる気などさらさらないのだ。
「思わず票を入れたくなるくらい圧倒してやればいいだけでしょ?
投票権は一般客にも与えられるし、なにより今回はテーマがいいから。
……任せて、組織票も力技で阻止してどっちも満票で優勝してやるから。」
にっくき女共を真正面から屈服させることが楽しみで、黒い笑みを浮かべる。
「すごい自信だねぇ。」
波乱の予感を面白がって、榛名聖もにやりと笑う。
――さぁ、いよいよ文化祭開幕!
戦いの火蓋は切って落とされた。



