姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「有り得ない料理音痴だと思ってたのに、なんでおにぎりだけプロ並みなの?」

「習ったんだよ、……ガキの頃、ウチで雇ってた当時の料理長に。」

「料理長……!?さらっとそのワードが出てくるあたりさすがお坊ちゃんね……!」

「ね〜。もはや嫌味にすら感じないよねぇ。」

「いやアンタもお坊ちゃん(あっち側)だからね?」

「あは、バレたか〜⭐︎」

得意顔だった広瀬真の表情が、ほんの少し曇ったことに気づいた人は誰もいない。

クラス全員が作ったおにぎりが出揃った後、家庭科の先生が審査して上位5人が当日おにぎりを作る係になった。

ちなみに私達はなぜか誰一人ランクインしなかった。