姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「突然なんなのよ!」

「女同士みたいな会話してるなと思って。」

近江涼介は無表情で淡々と言う。感情がこもってないから言葉の意図がわからない。

「だったら何よ?」

「別に?楽しそうでなにより。」

「涼ちゃんも混ざりたいってことかもよ〜?」

「絶対違うだろ……」

「そうならそう言いなさいよ!
後でアンタも可愛くしてあげるわよ。」

「俺はいい。」

意図なんてないただのおしゃべりだったらしい。
巻き込まれる前に光の速さでそっぽを向いた。

まぁでも、こういうただのおしゃべりに割り込んできたのはちょっと嬉しい変化じゃないか。

子供の成長を感じた親のような気持ちでクスリと微笑む。
榛名聖と一緒にもう一度広瀬真の方を向いて、メイクの続きに取りかかった。