姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「ごめんなさい…」

旧校舎でも変わらずそいつは完璧な作り物のまま。

止まらない気持ち悪さにかなりキツイことも言ったしやったけど、それでも演技が崩れなかった。

それが余計に“涼”になっている時の俺に近くて、早くどこかに行ってほしかった。

「近江くん。本当にごめんね、これ、ちゃんと私がクリーニングに出して返すね?」

潮らしく出ていった時、内心ホッとするほどに。