姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


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――……

「跡取りの役割を押し付けられたのがウゼーから、反発してやった。」

いつだったか、旧校舎に真と2人だけだった時、なぜか真の家の話になって不機嫌そうに真が言った。

“跡取り”であることを求められ、自我を出すことを禁じられた真と、“死んだ兄”の代わりを強要された俺。

真の家の事情を知って、俺と少し似ていると思った。

でも、真はそれに反発して必死に自己を確立しようとしている。

なんで自分にはその気持ちが湧かないのだろうか?

感情の欠如。自分のなさ。
それをまざまざと自覚させられるのに、それにすら何も感じることはなかった。


自分の空っぽさを突きつけ続けられる毎日。
そんな時に出会ったのが――……

「あのぉ……お隣いいですか?」

姫だった。