姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


俺を手元に置いておきたい母親は当然反対した。
母親に壊れてほしくない父親も母親の味方をした。


「友達がそこに行くって言うから行きたい。」

だから俺は、“涼”らしい理由と“涼”の学力ならまず受からない学校を選んで両親を説得した。

「どうせ記念受験になる」

この辺りで1番偏差値の高い青藍の名を聞いて、両親は諦めて受験をすることは受け入れてくれた。


受かってからは、偶然ヤマが当たったとかテキトーに答えた選択問題が全部合ってたとか、実力で合格したわけではないアピールをしながらのらりくらりと入学までの日を凌いだ。

滑り止めもわざと近所の偏差値高めのところに設定して、落ちて青藍に入るしかない状況を作ったのも功を奏した。

こうして俺は、青藍高校に入学して姫や真、聖と出会うことになる。