「じゃあ、会長。さようなら♡」
軽やかに手を振り白い制服のスカートを翻して去っていく私の後ろ姿を、生徒会長が鼻の下を伸ばして見送る。
大体の男は可愛い私を遠巻きに見ただけで落ちちゃうけど、人気者にはこうやって直接手を下している。
その方が女の嫉妬や敗北感を最大限に煽れるからね♡
――とはいえ、“人気者のモテ男”なんてそうたくさんいるわけではない。
だから明日からは、ついになんとなく避けていた“奴ら”に手を出してみようと思う。
次のターゲットは私史上1番の大物。
私と同じ1年生のいけ好かないイケメントリオ――
学校の人気を三等分していると言われる王子共だ。



