姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「じゃあ、私が付き添うでどう!?」

榛名聖と広瀬真の後ろで、勢いよく挙手をする。

「はぁ?お前じゃ頼りなさすぎんだろ。
俺か、聖が――……」


確かに近江涼介に何かあった時、女の私は少し頼りないかもしれない。

でも私は、近江涼介の秘密をほんの少しだけ知っている。

「いいでしょ?近江涼介。」

“そういうことだよね?”

確認する様にこっそりと目配せをする。
近江涼介ならきっと、私の考えを読み取っているはずだ。

「…………頼む。」

私をじっと見ていた近江涼介が、観念した様に呟いた。