姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「それは違う!!」

脳みそが否定しろと命令を出した瞬間に声を発したため、思いの外大きな声が出た。

有馬美咲は一瞬目を丸くしたけど、またすぐに笑顔に戻る。


「そっかぁ。姫ちゃんって結構天邪鬼で聞かん坊だよね。
今日はちょっとだけ仲良くなれて嬉しいよ。」

ガハハと効果音がつきそうなくらい豪快に笑って背中バシバシ叩かれた。

(天邪鬼!?聞かん坊!?)

小さな子どもに言うみたいな言葉じゃないか!

「違う!仲良くもなってないから!」

「うんうん、わかったよ。」

「絶対わかってなーい!」

生温い大人の対応にやきもきする。

気づけば彼女が私が嫌いな属性を2つも持っていることを忘れてしまっていた。